雨中を駆ける -山中湖ロードレース体験談-(前編)

otodori2006-05-29


前日の晩景気付けと言う面目で軽く酒を一杯…の筈が久方振りのアルコールに自身の臓器が歓喜的な反応を示しそれをダイレクトに受け取った脳が内臓達の期待に応えて酒に対する欲求を促す超攻撃的な信号をこれでもかこれでもかと言わんばかりに発射してしまったのかどうかは定かではありませんが見事に阻止出来ず欲求に膝まづく形になっとしまいました。欲望のままにガバガバ飲んじゃいました。そして明くる日の山中湖ロードレースに臨みます。天気は雷雨で気分も憂鬱。そして何よりもコンディションが最悪。とても走れる状態ではないです。朝っぱらから見事に下痢気味だしよう。3回したけどまだ違和感感じるし。会場に辿り着く迄の車内ても常時爆睡で山中湖に向かうカーブの厳しい峠を駆け上がっている時俺は曲がる度に柱時計の振り子状態という有り様。会場に着いても着いたで雨が下以上に酷く外で待機するわけにも行かず渋々体育館の中へ。するとその中は見事なまでの寿司詰め状態で最早足の踏み場も無いぐらいの混み合いでした。例えを挙げるならば…そう、被災地で避難生活を強いられている人々が溢れ返らんばかりの人口密度とプライバシーの無い
環境に四苦八苦している最寄りの小学校ないし中学校の体育館ですね。しかも雨から生み出されるジメジメした湿気と例え雨で有ろうとアップを欠かしては何の意味も無いと雨中を駆け抜けた靭強不屈且つ勇猛果敢で屈強なランナーがアップを終え一息着く為に中に戻って来るその際にいい具合いにかいた汗から譲し出される蒸気とが合体し絶妙なるハーモニーを奏で、体育館内の不快指数を目覚ましく上昇させてくれました。そんな空間で小一時間いたので気分は最悪で最早走る気すら湧きませんでした。狭いのでストレッチすら出来ずに刻一刻と時間はただ残酷に過ぎ去り出走時間が徐徐に迫りつつあります。そんな時、起きてはならない生理的現象がッ…(大)だ!!タイムリミットは30分、トイレは…(小)の空きは腐るほど有るが(大)はまるで正反対でどこもかしこも長蛇の列を量産してやがる。かと言ってココで諦めてしまうとこの違和感からして走っている最中にピークを迎えトイレに駆け込む事になって記録どころの問題じゃなくなるのでここは一つ思いきって2km先の飲食店の脇に有る公衆トイレを目指してみようでは
ないか、と言う事で時間も圧しているので早速走りました。

♪はしるーはしるーおれーたーちーながれーるあせもそのまーまーにーいつかーたどりーついーたーらーきみにーうちあけられるーだーろう ことばーもないーおれーたーちーひどくあつかったひのゆうーだーちー…

着いた!!
では時間も無いし早速…と思ったらココにも居やがりました。何で?ちょっと主催者である山中湖村の村長さん、もっと沢山トイレ設置して下さいよ、いや冗談抜きでさ。(小)はいいよ。問題は(大)だから。全然足らんよ。今回の被害者は俺だね…とか何とかボヤいているうちに空いたので機敏且つ無駄の無い軽やかな足取りでトイレに入って怒号宛らの大音声を連発して一分足らずで用を足し再びスタート地点めがけて猛ダッシュかまして出走二分前に何とか到着しました。そこでは山中湖村長が大会について色んな話をしていました。そしてそんな話に夢中な村長の横には、何とトリノオリンピックフィギュアスケート女子日本代表の岡崎朋美選手の姿がッ…!!
後編へ続く(キートン山田の声で)