「スゥウゥゥゥゥゥ・・・ッ!!」

朝一番に出社して作業してて何分か経った頃、ヒタヒタと静かな足音と共に迫る気配、次の瞬間、

「スゥウゥゥゥゥゥ・・・ッ!!」

振り返ると席が近く面識のある人が斜め45度を凝視しているかのような姿勢でこちらを向いている。

自分に向けて挨拶をして下さったらしいが、作業に気が向いてしまっているのと、声が聞き取れなかったことが相まってそんな風に聞こえたようだ。
しかし、コレは今この方に始まったわけじゃない。
社会に進出してから(サラリーマンになってからか) こういった挨拶を度々受ける。
相手に対する気遣いと、遠慮する控えめな心が生み出した仕草なんだろうか。
まあ挨拶一つでも意識やら何やらは人それぞれだから、特に何か言えるわけじゃないが、取り敢えず俺自身は今まで以上に挨拶に対して意識してかにゃーと感じた。

さて、もうちょい。